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訪問看護の現場から

その他

2022.8.01
訪問看護エピソード「食べることのケア②」

セコム訪問看護ステーションでは、ご利用者の価値観や人生観を大切に看護を行っています。
そんな訪問看護師たちの思いを、実際に訪問した事例を通してご紹介していきます。


「食べることのケア②」(前回のエピソードはこちら)

初めて訪問したときは、発語もなく、いわゆる仮面用顔貌で天井を見つめていました。
嚥下障害が進んでいるという情報を得た訪問看護師は、Sさんの「食べること」についての状況を把握しながら看護するために妻と相談し、週3回の訪問のうち、1回を昼食時間帯としました。

その結果、Sさんの「食べること」の情報が得られたので、少しでも食事量を増やそうと、"姿勢の調節"や"増粘剤の変更"、"食器の変更""食事時間の調整""環境の調整"等のケアを行いました。
嚥下障害をさらに助長する要因をできるだけなくすと同時に、嚥下障害ということにとらわれすぎないで、以前の家族の「ご飯の時間」になるべく近づけたいと考えました。

食事量は劇的に増量はしませんでしたが、減少することもありませんでした。そして妻は、昔囲んだ食卓のようにSさんと同じ時間に食事をとり、「話すことができなくても1人で食べるよりいいわね」と話されました。
Sさんの訪問を始めて2ヵ月が過ぎたころ、もう少し食事量を増やすためにはどうすればいいか、訪問看護ステーション内のカンファレンスで問題提起がありました。


食事量を増やすためにどうすれば良いか?次回に続きます。