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気持ちに寄り添う
一番身近な医療従事者

Interview.02

K.N
訪問看護師

常勤/中途入社

Interview.02

K.N
訪問看護師

常勤/中途入社

Profile
大学を卒業してからは、脳卒中や神経内科がメインの病棟に勤め、その後、薬にも興味があったことから、治験コーディネーターとして働いていた。そして、もう一度、病院看護師を経てからセコムに入社。在宅に関わる仕事をしている夫や友人から聞いたやりがいを、自分でも感じてみたいと考え、育成体制が充実した環境で新たな道へと歩き出した。

自ら考え、行動する

病院看護と訪問看護で感じる一番の違いは、「主体性」だと思います。病院には医師がいますから、困ったことがあればすぐに聞くことができますし、患者の方の様態が急変した場合でも、医師の判断を仰いだ対応ができます。

ですが、訪問看護は一人で行いますし、薬も常備されていません。また、毎日観察することもできないため、先のことを予測する力も必要です。そして、何かあれば、ご家族や医師、ケアマネジャーの方に、自分で伝達する。そういった主体性は、病院勤務の頃はあまりなかったように思います。

そばにいて、支える存在

やはり、訪問看護で一番やりがいを感じられるのは、ご利用者とそのご家族の方に、感謝のお言葉をいただける時ですね。入社して半年ほどたった頃、癌末期の方を受け持ちました。そのご利用者は、一家の大黒柱。いなくなってしまったらどうなるんだろうと、奥さんも、息子さんも、ずっと不安を抱えられていたんです。状態が変化していく中で、心配するご家族の話に耳を傾け、1つ1つの心配事や不安の軽減に努めました。その中で感じたのは、受け止めることを強要するのではなく、寄り添いながらサポートすることが、大切だということでした。

あなたがいてくれたから

ご利用者がどうしたいのか、ご家族の方がどうしたいのか。そういった気持ちを汲み取りながら、伝えるべきことは伝えていく。日々、自問自答をし、自分ができる精一杯のケアを行っていきました。そして、いよいよ最期の時。「看護師さんが毎日来てくれて心強かった。自分たちだけでは何もできなかったので、本当に感謝しています」と、奥様から言っていただけたことは、今でも鮮明に記憶に残っています。これこそが、訪問看護師のやりがいなのだと感じることができた経験です。また、そのご利用者のお名前には、「晴」という字が入っていました。「この日を本人が選んだのだと思います。晴れた日に逝けてよかったです」。はじめの頃は不安でいっぱいだった息子さんが、そう言ってくださったことも、忘れることはできません。