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訪問看護の現場から

看護現場の豆知識

2021.5.13
「報告・連絡・相談」を正しく行うためには?⑩

毎月、セコム訪問看護ステーションで取り組んでいる「ISBARC」のトレーニングを少しご紹介します!

※ISBARCとは?
正しく「報告・連絡・相談」を行うためのコミュニケーションツール
「I:報告者」「S:状況」「B:背景」「A:判断」「R:提案」「C:指示の再確認」を意識して伝えます。

■今月のトレーニング

・訪問看護師Aさんが参加を予定していた研修を、健康診断受診のため欠席しなければいけなくなりました。そのことを所長に報告したのですが、何となく伝わりにくい報告になってしまいました。どのような報告をすればよいでしょうか?

~報告の様子~
Aさん:来週の研修ですが、欠席しても宜しいでしょうか?
所長 :どんな理由ですか?
Aさん:少し用事がありまして…
所長 :用事というのは?
Aさん:健康診断を受ける予定があります。
所長 :研修の日程は前から決まっていましたが、健康診断を他の日に変えることはできないですか?
Aさん:健診先の予約がいっぱいだそうで、期限内に受けられなくなってしまいます。
なので来週に受けたいと思っています。
所長 :仕方がないですね…
Aさん:申し訳ありません。

皆さんはどのように報告・相談しますか?
セコム訪問看護ステーションでは、「I:報告者」「S:状況」「B:背景」「A:判断」「R:提案」「C:指示の再確認」を意識して、各ステーションで報告方法についてカンファレンスを行いました。

●カンファレンスを実施してみて、このような声が聞かれました
・報告を受ける相手がまず何を知りたいのか、報告を受ける人の気持ちになって、報告内容を組み立てることが大切
・簡潔でわかりやすい報告をするには、まず「S(状況)」をどう伝えるか次第だと感じた。

■今回のトレーニングのポイントについて

ISBARは非常に有用なツールですが、コミュニケーションの基本ができていないと効果が発揮できません。コミュニケーションのポイントは、①完全である(必要な情報を過不足なく)、②明確に(わかりやすい言語で)、③簡潔に(できるだけ手短に)、④タイムリーである(適切なタイミング)と言われます。今回の事例は、このコミュニケーションのポイントが少しずつ不足している事例でした。普段から効果的なコミュニケーションを意識することで、少しずつ身についてくると思います。訪問場面以外でも、意識していきましょう。