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訪問看護の現場から

看護現場の豆知識

2021.3.11
「報告・連絡・相談」を正しく行うためには?⑧

毎月、セコム訪問看護ステーションで取り組んでいる「ISBARC」のトレーニングを少しご紹介します!

※ISBARCとは?
正しく「報告・連絡・相談」を行うためのコミュニケーションツール
「I:報告者」「S:状況」「B:背景」「A:判断」「R:提案」「C:指示の再確認」を意識して伝えます。

■今月のトレーニング

・Aさんの症状について、主治医に報告・相談を行ったが、スムーズにいかなかった

~報告・相談の様子~
看護師:Aさんの発熱の件でお電話をしました
医師 :発熱ですか?
看護師:熱が37.5度あります
医師 :はい
看護師:熱があって、ご本人も熱を下げてほしいといっています
医師 :他に症状はありますか?
看護師:症状と言いますと?
医師 :発熱の原因と考えられるようなことはありますか?
看護師:2日程前から水分摂取が減っています
医師 :どれくらいですか?
看護師:ペットボトル1本分なので、500ml/日のようです
医師 :尿はどうですか?
看護師:回数も減っているようで、尿の色も濃縮です

主治医とのやり取りがスムーズにいかなかった原因は何でしょうか?

皆さんはどのように報告しますか?
セコム訪問看護ステーションでは、「I:報告者」「S:状況」「B:背景」「A:判断」「R:提案」「C:指示の再確認」を意識して、各ステーションで報告方法についてカンファレンスを行いました。

●カンファレンスを実施してみて、このような声が聞かれました
・医師に電話で報告する際は、急を要することが多いため、事実を迅速に正確に報告し慣れればならないと改めて感じた
・今、起きている事象に関連した情報を、正しく収集できる力をつける事が必要だと感じた

■今回のトレーニングのポイントについて

今回のトレーニングは、発熱時の報告場面です。私たちが一番多く遭遇する場面ではないでしょうか。今回の事例のように、発熱時は数値だけの報告では、医師も困ってしまいます。医師に相談する際は発熱の原因と考えられる要因を観察・確認したうえで報告しましょう。現在のように、COVID-19禍での発熱場面は特に緊張してしまうと思いますが、発熱の要因と思われる状況(事実)をとらえ、ISBARCで報告することが大切です。