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訪問看護の現場から

看護現場の豆知識

2020.9.04
「報告・連絡・相談」を正しく行うためには?②

毎月、セコム訪問看護ステーションで取り組んでいる「ISBARC」のトレーニングを少しご紹介します!

※ISBARCとは?
正しく「報告・連絡・相談」を行うためのコミュニケーションツール
「I:報告者」「S:状況」「B:背景」「A:判断」「R:提案」「C:指示の再確認」を意識して伝えます。

■今月のトレーニング

●トレーニング事例
・今日、花子さんは自宅待機当番です
・自宅待機中に慢性心不全のAさんから、息が苦しいと電話があり緊急訪問を行いました
・バイタルサイン:
体温35.8℃、脈拍80回/分(整)、血圧170/90mmhg、呼吸20回/分 SPO2 90%
・食欲はなく、最終排便は3日前、下肢浮腫はありません
・意識レベルに異常はなく、肺音は湿性のラ音が全体に聴取されます
・ピンク色の痰が出ています
・心不全が悪化しているようなので、臨時で往診してもらえるように、電話で主治医に報告
することにしました

皆さんはどのように報告しますか?
セコム訪問看護ステーションでは、「I:報告者」「S:状況」「B:背景」「A:判断」「R:提案」「C:指示の再確認」を意識して、各ステーションで報告方法についてカンファレンスを行いました。

●カンファレンスを実施してみて、このような声が聞かれました
 ・電話でのやり取りなので、復唱してお互い指示を確認することが重要
 ・簡潔明確な報告は看護の質にも繋がる
 ・報告を難しく考えすぎず、事実を伝えることが大切

●今回のトレーニングのポイントについて

今回のトレーニングでは、慢性心不全Aさんに緊急訪問を行った結果を主治医へ報告する場面でした。診療の合間は忙しいであろう主治医への報告なので、ISBARCで内容を整理して報告することが効果的です。
このケースでは「心不全が悪化していると考えられること」「本日往診をしてほしいこと」が伝わるように報告することが必要です。
主治医へ報告する前には、報告する目的を意識して、情報を整理して報告するように心がけることが大切です。