• TAGS
  • # BLOG
  • # 新卒入社
  • # 中途入社
  • # 非常勤
  • # 理念・ビジョン
  • # 仕事内容
  • # 不安払拭
Blog
訪問看護の現場から

その他

2021.12.17
30周年特別ブログ「30年のあゆみ②」

前回の続きのお話です。
セコムが訪問看護を始めた当初のエピソードをご紹介します。

【TOPIC①:新幹線で訪問!?】

当時の訪問エリアは都心中心ではありましたが、時には新幹線を利用して、遠方まで訪問することもありました。
しかし、遠方への定期的な訪問看護サービスの提供は難しかったため、病院から中心静脈栄養(以下IVH)をしているご利用者の指導教育を、1週間で自立するところまで行ってほしいという依頼を受けました。
初回訪問時に、ご利用者やご家族の状況・室内環境を把握し、その方に合わせた指導マニュアルを作成。移動時間中にご利用者、ご家族の指導場面や緊急時の対応方法を幾度となくシミュレーションして、訪問に臨んでいました。
自宅でIVHを実施しながら、ご本人やご家族が安心して療養生活が送れるように、限られた訪問日数で計画的に指導を実施。その日の指導状況で計画や方法を修正しながらも、予定通り1週間で自宅でのIVH指導を完了することができました。

【TOPIC②:移送車で滑走路へ!?】

がん末期で入院している患者さん。その病棟の看護師から依頼がありました。
ご本人が、親戚や知人がいる故郷で最期の時間を過ごしたいと希望しているので、東京の病院から、故郷の九州の療養施設へ移送支援できないか?との依頼内容でした。
身体状況や、移送中に起こり得る症状の対応についての確認に加え、航空会社と医療機器の持ち込みや、座席シートの確保数、緊急時の対応について数回にわたり調整を行いました。
そして移送支援当日、病院が手配した移送車で直接滑走路に進入し、飛行機にストレッチャーで搭乗。
数時間のフライトでしたが、ご利用者は故郷に帰るという喜びや安堵感からか、とても穏やかな表情で身体症状も落ち着いていました。
到着した九州の空港の滑走路には地元の救急車両が待機しており、降機後そのまま車内へ。ご利用者とは笑顔で握手し、医療関係者と親類の方へ引き継ぎを行い、移送支援は完了しました。ちなみに、搭乗した飛行機でそのまま東京にトンボ返りでした!

どちらも、当初はこのようなご利用者へ訪問看護を行っているステーションが殆どなかったため、セコムが訪問をさせて頂いたエピソードになります。今では考えられないかもしれないですね。
2回にわけてセコム訪問看護ステーションの「30年のあゆみ」をご紹介させて頂きました。
この先もセコムでは、質の高い看護を提供するために、様々なことに取り組んでいきたいと考えています。