
TALK01
セコム訪問看護ステーションで
看護師としてステップアップする
セコム訪問看護ステーションでは、
多様なバックグラウンドを
持った社員が働いています。
現場で活躍している3人は、
どのような思いを持って、
訪問看護の門を叩いたのでしょうか。
課長もまじえた座談会を通じて、
スタッフたちのターニングポイントに迫ります。
参加メンバー
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K.K.
訪問看護ステーション
看護部 課長統括マネジャーと課長を兼務しており、都内のステーション運営支援や所長の相談対応に取り組む。また、本社では看護師向け研修の企画・開催も担当。
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M.F.
訪問看護師
(常勤/中途入社)神経内科と小児神経科の病棟で3年間勤務。学生時代から訪問看護を希望しており、病院で経験を積んだ後、転職して希望を叶えた。
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A.M.
訪問看護師
(常勤/中途入社)心臓と脳の専門病院で14年間勤務。子育てとの両立の難しさを感じるようになり、子どもの小学校入学を機に働き方を変えようと転職を決意した。
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F.W.
訪問看護師
(常勤/中途入社)がんと感染症の専門病院に10年間勤務。生活に寄り添った看護をしたいと考え、ステップアップのために転職を決めた。
- 転職を考えるようになったきっかけについて教えてください。
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A.M. 前職では、居住地と勤務地が電車で1時間ほど離れていて、子育てと仕事の両立に悩んでいました。病院での仕事は好きだったので、責任を持って仕事を終わらせたい気持ちと、子どものために早く帰りたい気持ちの間で葛藤していましたね。思いきって環境を変えようと思い、上の子が小学校に上がるタイミングで転職することにしました。
F.W. 私は母親の影響で看護師を目指し、次第に生活に寄り添った看護ができる訪問看護に興味を持つようになりました。病院で数年経験を積んだ後、訪問看護に移ろうと考えていましたが、あっという間に10年が経過。医療者主導で治療方針を決める病院の現場から、もっと患者さんの意向が反映される現場に、という思いから、10年目の節目に転職を決めました。


- 入社後、さまざまな研修を受けられたと思います。印象に残っている研修はありますか?
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F.W. 最も印象に残っているのは、看護技術研修です。体型や排泄の状況に応じたオムツの当て方などを学び、ご利用者に合わせたケアの提供を考えるきっかけとなりました。
M.F. 毎年行われる、アクシデントを振り返る研修がとても役に立っています。実際に起こったアクシデントなどの事例を振り返ることで、問題の原因を深掘りし、自分の視点を強化することにつながっていると感じます。
A.M. セコム訪問看護ステーションの研修は、初めて一人で訪問をしたり、待機当番を任されたりするなど、訪問看護師として働き始めた人が不安を感じるタイミングで、さっと手を差し伸べてくれる安心感がありますね。また、研修施設が充実していて、ご利用者の自宅さながらの間取りや設備を再現したリアルなロールプレイ学習ができます。
K.K. A.M.さんがおっしゃった通り、研修プログラムは、時期や内容を慎重に組み立てています。例えば、病院と在宅のギャップに直面する時期に、価値観の違いや不安を乗り越えるサポートを提供するなど。1〜2年目は必修研修を通じてスキルを習得していただき、その後は自己研鑽を積めるような仕組みになっています。

- 訪問看護師としてご利用者と向き合うにあたり、大切にしていることを教えてください。
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M.F. シンプルですが、ご利用者に「来てもらえて良かった」と思ってもらえるようなケアを目指しています。
訪問の時間を大切にし、万全を尽くすことを心がけていますね。A.M. 病院勤務の頃から大切にしているのは、「自分の親ならどう接するか」という視点です。ケアや病状管理はもちろん、身なりや衛生環境の提案など、ご利用者の意向に沿って、より幸せを感じてもらえる看護の提供を心がけています。
F.W. 病院では、患者さんが自分の思いや希望を明確にできないケースを何度も見てきました。人生の最後を幸せに迎えるためにも、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を通じて、終末期について早い段階から考えていただくことが重要だと考えています。
K.K. 病気の進行や予後について情報提供し、ご利用者と一緒にどうするかを考えることも、看護師の役割です。 最終的な選択はご利用者自身に委ねつつ、その決定をサポートし、思いに沿ったケアを提供することが大切ですね。


- 将来的に、達成したいことや挑戦したいことがあればお聞かせください。
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M.F. 病棟では、人工呼吸器を装着した患者への支援が多くありました。呼吸器を使用しているご利用者が、ご自宅で不安を感じることなく生活できるようサポートしていけるよう、関連研修などを積極的に受け、知識を深めていきたいと思っています。
F.W. 訪問看護師は、病院の医師やケアマネジャーなど、多職種との連携が欠かせません。医療的な知識とマネジメントのスキルをどちらも携えた人材がいれば、情報共有がよりスムーズに進められると感じています。そのような役割を担えるよう、ゆくゆくはケアマネジャーの資格を取得したいです。
A.M. 私はもともと、褥瘡の処置など外科的なケアが得意でした。訪問看護でも褥瘡処置は必要ですが、医師に指示を仰げないなど、タイムリーに行うことが難しい場面もあります。今後は、特定行為研修の受講や認定看護師など専門資格を取ることで、ご利用者の快適な生活に貢献していきたいと思っています。
K.K. セコム訪問看護ステーションには、「認定看護師資格取得助成制度」「看護師特定行為研修制度」など、みなさんのキャリアを後押しする制度が揃っています。どんな挑戦も無駄にはならないので、まずは行動してみてください。きっと未来は拓けていくはずです。

私は学生時代に先生から「2025年問題」という言葉を何度も聞いていて、高齢者の増加をフォローする在宅医療には、当時から興味を抱いていました。卒業後は病院に入職しましたが、一人ひとりの患者さんにもっと向き合いたいと感じるようになり、3年目を区切りに訪問看護に挑戦することを決めました。