学生時代の訪問看護実習で、いきいきと療養するご利用者の姿を見て、いつか在宅医療に関わってみたいと思うようになった。
ライフイベントを機に、生まれ育った故郷から遠方に引越しをすることになり、新天地で憧れの仕事に挑戦してみようと考えて、セコム訪問看護ステーションへの入社を決めた。

INTERVIEW
訪問看護の魅力は、
ご利用者の生きがいを
大切にできること
Y.S. | 訪問看護師 | 常勤/中途入社
PROFILE
- 在宅医療に関心を抱いたきっかけについて教えてください。
医療を通して生まれ育った地域の人々を支えたいという思いから、新卒で地元の総合病院に就職し、脳神経外科と泌尿器科の混合病棟に配属されました。脳神経疾患を抱えている方は、突然寝たきりになったり、身体的な障害を抱えたりすることも多くあります。病棟に勤めた2年間、看護師としてそのような患者さんと接する中で、医療的な支援はもちろん、精神的な支援をしていくことも大切であると実感しました。
病棟で働きながらも、いつも頭の片隅にあったのは、学生時代の訪問看護実習で接したご利用者の姿です。私たちを迎えてくれたご利用者の表情はやわらかく、日々を楽しみながら過ごされている様子が伝わってきました。住み慣れた場所での暮らしが生命力を引き出すことを、目の当たりにした瞬間だったと感じます。


- セコム訪問看護ステーションに入社した理由をお聞かせください。
遠方への引越しが決まり、転職に向けて動き出すタイミングで、この機会に訪問看護に挑戦してみようと思いました。地元では、20代の看護師が訪問看護師を目指すのはハードルが高い状況でしたが、関東では20代でも採用をしている会社がいくつも見つかりました。その中からセコム訪問看護ステーションを選んだのは、教育体制が整っており、看護師経験がまだ浅い自分でもステップアップしていけると感じたからです。
入社後の研修では、訪問看護の基礎技術や医療制度について学びました。さらに倫理研修では、認知症を抱えたご利用者の拘束問題など、医療における倫理的なジレンマについて話し合いました。病院では「転倒しないように」という理由で、止むを得ず拘束を行うこともあるのですが、在宅医療ではその人らしい生活を第一に考えて支援を行っていきます。ご利用者の人生や生きがいを尊重しつつ、どのように支援するか考えることが看護の本質であり、これこそが私のやりたかった看護だと感じました。


- 訪問看護師として、どのような時にやりがいを感じますか?
ステーションでは、ケースカンファレンスが定期的に行われ、先輩方とのディスカッションを通じて、看護に対する考え方やアプローチを深めることができています。医療者とご利用者・ご家族の意向が異なった時にどうすればいいかなど、答えはひとつではないことも、ケースカンファレンスで学びました。
訪問看護師は、判断力や柔軟性が求められる仕事であり、緊急時にはその場で適切な判断を下すことが求められます。判断を下すことに対して責任の重さをひしひしと感じますが、常に相談できる体制に心強さも感じています。また、ご利用者やそのご家族から「来てくれて安心した」と感謝の言葉をいただける機会も多く、看護師としてやりがいを感じる場面も多いです。ご利用者と長く、深く関わることができ、単なる看護師としての役割を超えて、絆が生まれることもこの仕事の魅力だと思っています。
