病院に10年ほど勤めたのち、家族の病気をきっかけに、プライベートの時間が得やすい訪問看護師への転職を決めた。
セコム訪問看護ステーションを選んだのは、体制の整った組織という印象を受けたため。
充実した研修内容も魅力であり、看護師として成長できると感じた。

INTERVIEW
質の高い看護を目指し続ける、
所長としての歩み
N.S. | 所長 | 常勤/中途入社
PROFILE
- 入社から現在までの経歴についてお聞かせください。
入社3年目に副所長、5年目に所長代理、7年目に所長になりました。現在の仕事は、自宅への訪問や入退院時の調整などの「訪問看護業務」、スタッフ育成やスケジュール管理などの「管理業務」の他、社内研修の講師も担当しています。
入社当時は、自分が管理職になるなんて想像もしていませんでした。上司から背中を押していただかなければ、今も挑戦しないままだったと思います。訪問看護師としての自分の仕事を評価していただいたことで、初めて「できるかわからないけどやってみよう」と、次のステップを目指す勇気を持つことができました。
訪問看護の知識を深め、スタッフ教育に活かすことを目的に、入社6年目には認定看護師資格取得助成制度を利用して認定看護師教育課程に通い、訪問看護認定看護師の資格を取得しました。他のスタッフに受け持ちを交代してもらうなど負担をかけてしまうのでは、と心配しましたが、「頑張ってきてくださいね」と快く送り出し協力してくれ、とても感謝しています。


- 所長として、日々実践されていることを教えてください。
所長になって変化したことはいくつかあります。その一つがステーション全体を俯瞰して見るようになったことです。記録をチェックしたり、スタッフたちとコミュニケーションを取ったりする中で、それぞれのスタッフがどのような看護をしているか把握して、悩みやトラブルの兆しをつかむようにしています。
時には、ご利用者の状態と、提供しているケアにズレを感じることもあります。違和感を覚えた段階でスタッフに話を聞き、「次の訪問ではこういうことを試してみたら?」とアドバイスをしています。私個人が近道をわかっていたとしても、まずはスタッフ自身に考えてもらい、行動してもらう。その積み重ねがスタッフの成長を促し、ひいてはステーション全体の看護の質の向上につながっていくと考えています。
もう一つ、所長になって変化したのは、これまで以上に多職種と連携する機会が増えたこと。連絡協議会への参加や他ステーションとの情報交換によって、地域全体における当ステーションの立ち位置や役割を理解できるようになり、より広い視点で訪問看護のあり方を考えられるようになりました。


- 運営されているステーションではどのようなことに注力されていますか?
ケースカンファレンスを重視し、ご利用者の病状や生活の変化に合わせて看護計画を見直すようにしています。例えば褥瘡ができた時、看護師は一時的なケアを考えがちですが、一時的には治ったとしても、数カ月後にまた褥瘡ができてしまう可能性があります。そうならないためにも、アセスメントを十分に行い、最適な看護計画を立てることが大切です。
昨年1年間は、ケースカンファレンスのテーマを「病態生理」に定め、看護の質向上を目指しました。その結果、多くのスタッフがご利用者の病態を考慮して看護計画を立てられるようになり、取り組みの成果を実感しています。当社には、スキルやキャリアに合わせた豊富な研修プログラムがあるので、スタッフにはそれらも活用しながら、看護の質を高めていってほしいと思っています。
