学生時代にさまざまな実習を行う中で、ご利用者の生活に寄り添いながら支援をする訪問看護に魅力を感じた。
当時、新卒で訪問看護師になるという選択は一般的ではなかったが、セコム訪問看護ステーションは研修制度が整っており、
学びながら成長していけると感じて入社を決めた。

INTERVIEW
家族のサポートがあるから、
仕事も頑張れる
M.M. | 訪問看護師 | 常勤/新卒入社
PROFILE
- 新卒入社して15年目を迎えられたそうですね。
入社当時のご自身の働き方をどのように振り返りますか? 入社前は、在宅医療に対して、病院治療後のアフターケアが中心といったイメージを抱いていました。実際に訪問看護師として働いてみると、病院で行っていた医療処置を引き継ぐことも多く、自宅でも病院と同様に医療処置が必要になる場面も多かったです。コロナ禍以降は、病院の入院期間が短縮され、在宅医療の需要が高まる中で、これまで以上に技術の向上が求められていることを感じます。
入社当時を振り返ってみると、最初の数年は新卒入社ということもあり、知識や技術の「足りなさ」にばかり目が向いていて、悩むことも多い日々だったなと感じます。しかし、失敗しても上司や先輩にサポートしていただける環境があり、同じように悩んでいた同期と支え合える関係性を築けたことで、大変な時期を乗り越えられました。また、ご利用者から温かい言葉をかけていただくことも度々あったので、看護師として信頼されている実感が得られ、モチベーションにつながりました。


- 仕事と家庭のバランスをどのように取っていますか?
入社後に結婚し、3度の出産を経験しました。子どもがまだ小さいため、現在は育児のための就業時間免除制度を利用して、仕事と家庭の両立を図っています。9〜17時までの勤務の中で1日4~5件の訪問を行っているのですが、同じステーションには子育て中のスタッフが多く在籍しており、子どもが急に熱を出しても「任せて」と言い合えるなど、お互いに協力できる関係が大きな支えになっています。
産休からの復帰後は、ブランクがどう影響するか心配でしたが、いざ働いてみると、体が覚えているものだなと思いました。すぐに仕事モードに切り替えることができたのも、これまで積み上げてきた頑張りがあったからこそだと実感しています。
家族の理解と協力があるからこそ、自分が好きな仕事を続けていられるので、運動会や学芸会など子どもたちが張り切るイベントにはなるべく参加できるよう、スケジュールを調整するように心がけています。


- 新卒から訪問看護師を続けてきたご自身の強みは、どこにあると思いますか?
ご利用者だけでなく、ご家族のサポートや地域の多職種連携も考えながら臨機応変に対応するなど、「訪問看護の視点」がしっかり身についていることは、この仕事を長く続けてきた強みだと感じています。また、自分の家庭を持ったことで、ご利用者の生活背景に深く分け入ることができるようになり、視野の広い看護ができるようになったと感じます。
今後のキャリアについては、まだ深く考えていません。子どもたちがもう少し成長するまでは、仕事と家庭を両立することが最優先だと思っています。とはいえ、ステーション内では中堅の立場にあり、後輩から相談される機会も多くなってきました。質の高い看護を提供するためにも、後輩の指導や管理者のサポートを通じてチームを支え、より良い環境作りに貢献していきたいと思います。
